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佐久のサボテン園のおじいさん [訪問記]

長野県駒ケ根市に自宅を構えた頃から、土に触れる機会も増えたので、疎遠となっていたサボテン園芸の趣味が昂じてきました。2003年の頃だったように記憶しています。それまで東京マンション暮らしをしていたため、せいぜいマンションのベランダに数鉢置いているような状況だったのです。

素朴な疑問は、長野のような寒冷地でサボテンが栽培できるのだろうかということでした。しかしいろいろと調べていくと、長野県内には過去多くのサボテン業者がいてさかんに栽培していたらしいということです。それならハウスを作って本格的にサボテン園芸ができるかもしれないと、思いはじめました。

長野県や愛知県、近隣のサボテン業者を巡る旅が始まりました。五十鈴園さん、堀川カクタスガーデンさん、錦玉園さん、臼田清花園さん、紅波園さん、岐孝園さん、鶴仙園さん、西沢サボテン園さん、そして高木カクタスさん。最後の二つのサボテン屋さんは自宅に最も近いということもあって、その後もずっといろいろとお世話になっています。

ところで臼田清花園さんは、長野県佐久市にある老舗のサボテン屋さん。ここを訪問したときのことが印象深く残っています。普通の民家の庭先に栽培場がしつらえてあって、訪問を告げるとおじいさんが出てきました。案内されたハウスは、背の低いビニールトンネル型のハウスが2棟と、半地下型の三角屋根のハウスが数棟。いずれも年数を感じさせるものでした。

ビニールトンネルハウスの方の内部には、ビニールが掛けられている畝みたいなものが納まっていて、サボテンの姿は見えませんでした。おじいさんがやって来て、そのビニールをバリバリと剥がします。地面にビニールの端が半分埋まっているためそれを剥がしていくのです。見るだけなのに、手数をかけさせて、なんだか申し訳ないなぁ・・・

「気になる苗は、あとで判らなくなるから手前に出しておいてください」と言い残して、おじいさんは去っていきました。いくつか気になった苗を手前に出しました。あちこち見ていくうちに、そこで手前に出して置いた苗がありません。あれ?どうしたのかな?

おじいさんを見つけて尋ねると、「それは、あちらに置いておきましたから・・・」。あちらの方角をみると、つまりレジの置いてある精算する場所でした。「うーん、やられたか。気になる苗は、即ち買うことになってしまう訳ね・・・」

そのとき購入した、王冠竜がこれです。購入当初の画像です。地植えに近い状態だったためでしょうか、ちょっと逞しいというか環境に耐えてきた肌の色です。径12cmくらいの苗でした。

ohkanryu125.jpg

 でも、結果論としてこの苗はとてもいい買い物でした。丈夫で(一般に大冠竜は丈夫ですが)、その後自分の素性を遺憾なく発揮してぐんぐんと成長して、4年後にはこんな立派な姿になりました。肌も青々とした元気な株です。径18cmほどです。

srSANY0120.jpg

購入した当初は買わされたという思いが強かったのですが、この王冠竜が育つにつれて、あのおじいさんに感謝しなければいけないなと、次第に気持ちが変化してきています。「おじいさん、あの時買わせていただいて正解でした」という思いですね。いまお元気なんだろうか?王冠竜の前で、おじいさんのことを思い浮かべます。

 

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コメント 2

l-marsh

!

環境を変えてあげるとこんなにも
立派になるんですね(@@)
すごく驚きました!
王冠竜もこんなに素敵に変身できて
喜んでるでしょうね。

・・・じゃ、、、我が家のサボも変身してくれるかな??
なんか変身願望がある子がいるんですけど(笑

頑張ろう~って思った記事でした。
感動です!
by l-marsh (2010-01-26 23:10) 

saborich

コメントありがとうございます。
サボテンの成長は、全部が順調に行くわけではないです。ハウスで栽培しても、それぞれ日照時間や湿度、温度など環境条件が異なるので、その家ごとに違う感じがします。水やりの技術もありますし・・・
したがって成長不順な苗もあるんですよ。

でも一般的には、ハウスでガンガン暑くしてやった方が成長は早い傾向がありますね。夏場は、ハウスは50℃近くになります。こんな過酷な環境のなかで、サボテンは果たして喜んでいるのか、仕方なく耐えているのか聞いてみないとわかりませんが。

by saborich (2010-01-27 00:12) 

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